(注)8、「棒鼻」
 もともと宿場のはずれにあって、「枡形」をなし、土塁を突き出して宿場への出入りを制限した施設であった。大名行列も宿場をはずれると行列は整然としたものでなくなり、前後に長くなり乱れてしまう。しかし宿内に入る時は体裁を整えて威厳を示す必要があった。行列が宿外れの「棒鼻」に来ると一旦止まって列が追いつくのを待ち、行列を整え宿内に入った。
 ※棒鼻趾(ぼうはなあと) 「新居町 史跡めぐり」 P14
 元来は、棒の先端。駕篭などをかつぐ棒の先。また宿場の境には境界を示す棒が立っていたことから、転じて宿場のはずれを棒鼻といい、道の両側から土塁が突き出ていて、大勢が一度に通ることを制限するようになっていて、西町の西端にあった。