(注))荷田春満(1669〜1736)
  江戸中期の国学者・歌人。羽倉氏。伏見稲荷の神官。古典・国史を研究して復古神道を唱道。また子弟を教育、弟子の賀茂真淵(1697〜1769)は万葉研究を、甥の荷田在満(1706〜51)は有職故実研究を継承。著書に「春葉集」「万葉集訓釈」「日本書紀訓釈」「出雲風土記考」など。
 
 ◆荷田在満(1706〜51)
 江戸中期の国学者。羽倉氏。春満の甥でその養子。田安宗武(1715〜71)に仕え、養父の有職故実の研究を継承。また「国家八論」を著し、歌道革新に貢献した。

 ◇田安宗武(1715〜71)
   8代将軍徳川吉宗(1684〜1751在職1716〜45)の次男。江戸中期の国学者・歌人。御三卿の一つ田安家の祖。古学・和歌にすぐれた万葉調歌人。荷田春満に国学を学び、賀茂真淵を侍臣とした。歌集「天降言」(あもりごと)など。子供に「寛政の改革」を断行した松平定信(1758〜1829)がいる。
 
(注)舎人親王(とねりしんのう=676〜735)
 天武天皇(?〜686在位673〜686)の皇子。勅により「日本書紀」編集の総裁となり、720年(養老4)に撰進(詩歌・文章を作ったり集めたりして天皇に奉ること)。のち太政大臣を贈られ、759年(天平宝字3)崇道尽敬皇帝を追号。