(注)東海道分間絵図
1690年(元禄3年)木版刷りで出版された東海道の正確な絵図。5巻。新大阪町版木屋七郎兵衛刊。彩色本もある。出版街道図として始めての正確な街道図。遠近(おちこち)道印が作成した図に。当時の道中風俗を菱川師宣(ひしかわもろのぶ=?〜1694)が描き入れており、絵巻とも称されるような絵画性を持ち、観賞用としても作成された。原図は幕府が西洋流測量によって作成した絵図で、これを道印が縮尺を変えて写し、東海道の町並み、一里塚・茶屋などの状況を調べ直して作成した。1752年(宝暦2)改定、75年(安永4)再版。     「日本古典全集」所収 日本史広辞典 P1504