(注)1,定額寺
 古代に行われた官寺制度による一定の格をもつ寺。私寺の乱造を抑えて統制す
るために、設けたのが始まりという。定額寺になると、国家は私人の建立した寺に寺額を与え、官稲を支給した。その経済的保護を目当てに、官寺待遇の出願をし平安時代激増したが(10世紀末には60ヶ寺)、律令制の動揺とともに国家の恩典が得られなくなると、次第に衰えた。勧修寺・醍醐寺など。
                  「日本史事典」・「広辞苑」