(注)3,杜甫(712〜70)
  中国最大の詩人として李白とはらんで「李杜」と称され詩聖と呼ばれた。字は子美、号は少陵、官名により杜工部とも呼ばれる。進士の試験に失敗後、放浪の生活の中に李白らと交わった。一生を不遇の中に送ったが、自然・日常生活や釈迦の変動をうたった名詩が多く、「安史の乱=安禄山・史思明の乱=755〜63」後の悲惨な時世を詠じた「春望」などは有名、詩文集としては「杜工部集」がある。杜甫の詩はそのまますぐれた歴史であるとして「詩史」といわれる。代表作「北征」「兵車行」など。