(注)倉稲魂神(うがのみたまのかみ)
   「古事記」では、素戔嗚尊(須佐之男命)と神大市比売命(かみおおいちひめのみこと)の間の子。「日本書紀」では、伊弉諾尊(伊邪那岐命)と伊弉冉尊(伊邪那美命)の間の子としている。
   神名の由来は「宇迦」(うか)は「食」(うけ)と同じ意味で「食物」の意である。「稲に宿る神秘的な精霊」という意で、「五穀・食物を司る神」で多く稲荷神社の祭神となっている。
   穀物霊の神は、このほかに「保食神」(うけもちのかみ)・大気都比売神(おおげちゅひめのかみ)・登由宇気神(とようけのかみ=豊受大神)・豊宇賀能売神(とようがのめのかみ)・豊宇迦能売神(わかうかのめのかみ)・御食神(みけつかみ)がある。
   倉稲魂神を祀る神社は、京都伏見稲荷大社はじめ全国の稲荷社がある。.
       「日本の神佐事典」P74