（９）次郎柿の原木
（１）ざざんざの松 （２）雲立のクス （３）鎧掛松 （４）北浜の大カヤの木 （５）熊野の長藤 （６）善導寺の大樟 （７）クロガネモチ （８）太子淵の松 （９）次郎柿の原木 （１０）トウトの松 （１１）天宮神社のナギ （１２）根上がりの松	「次郎柿の原木」　　「現地説明板」 　県指定文化財（天然記念物） 昭和19年3月31日指定 　この柿の木は、弘化年間（１８４４〜４７）に森町五軒町の松本次郎という人が、大田川原で柿の木の幼木を拾い、庭に植えたところ、成長し実をつけるようになった。 　明治3年（周知郡誌では2年）に、火災の為焼失したが、幸い翌年焼け残った根株から発芽して成長し、再び実をつけるようになった。 　この実は、肉質が緻密で豊かな甘みがあり、種も少ないことから良品質が認められて評判になった。 　時の人は、治郎（俗称・ジンロウサ）の名を取って「ジンロウ柿」（甚郎柿・治郎柿）というようになった。明治３３年（１９００）頃には、慣用の「治郎柿」に定着した。 　　　　平成１２年（２０００）５月　　森町教育委員会 （注）治郎柿（じろうがき） 　　柿の一品種。静岡県産。晩生の甘柿。果実は平たい。 　　　　　　　　　　　　　　　「広辞苑」　電子辞書