(2)雲立のクス

(1)ざざんざの松

(2)雲立のクス
(3)鎧掛松
(4)北浜の大カヤの木
(5)熊野の長藤
(6)善導寺の大樟
(7)クロガネモチ
(8)太子淵の松
(9)次郎柿の原木
(10)トウトの松
(11)天宮神社のナギ
(12)根上がりの松
「雲立のクス」 現地説明板
 浜松市中区八幡町 八幡宮境内
昭和27年4月1日 静岡県指定天然記念物
                    浜松市教育委員会
  楠の巨樹で、地上1,5m幹回り13m、根元回り14m。枝張り東西約21m、南北約23m、樹高約15mあり、幹の下部には大きな空洞がある。幹は地上1,5mのところより、数枝に分かれ古木の部分は樹勢が衰えているが、新生部は頗る旺盛で、枝葉は四方に繁茂している。
  永承6年(1051)八幡太郎義家(源義家=1039〜1106)が当八幡宮に参籠(さんろう=神社・仏閣などに昼夜こもって祈願すること)の折り、樹下に旗を立てたとの伝承から「御旗楠」と称された。また元亀3年(1572)徳川家康(1542〜1616)は三方原合戦に敗れ、武田軍に追われてこの楠の洞穴に潜み、その時瑞雲が立ち上がったとの故事(こじ=昔あった事柄)により「雲立楠」と称されるようになった。


遠州鉄道西鹿島線 八幡宮へ