(はじめに)

  健康目的で始めた史跡散歩、撮りためた写真や集めた資料も、かなりの量になりました。できたらホームページを作成したら、という友人のすすめもありましたが、80代間近の老体には、あまりにも荷が重すぎ、あきらめていたところ、「浜松情報処理サービス」さんのご指導により完成することができました。
  史跡見学前の予習資料として役立てゝいただけたらと思い発表することにしました。

・ 2010年11月

ディアゴスティーニ 週間「江戸 32」に白須賀宿の写真が掲載されました。

・ 2010年8月

ディアゴスティーニ 週間「江戸 30」に舞阪宿の写真が掲載されました。

・ 2008年12月

朝日新聞系「さんらいふ」に掲載されました!

制作・写真: 伊藤 正士さん
    元高校教諭 浜松市中区海老塚 50年間の史跡めぐりの集大成
    平成21年8月19日ご逝去されました。遠州六地蔵、姫街道などの制作準備中でした。
ホームページの制作中には、郷土浜松の歴史を色々とお聞きすることができ、遠く江戸時代の浜松に思いを馳せました。
途中で終わってしまった事がとても残念です。たいへん貴重な郷土の資料として守っていきたいと思います。

遠州鉄道西鹿島線 〜沿線の史跡を訪ねて〜遠州鉄道西鹿島線 写真

1 新浜松駅〜八幡駅

2 助信駅〜遠州上島駅

3 さぎの宮駅〜遠州小松駅

4 浜北駅〜小林駅

5 遠州芝本駅〜西鹿島駅

※参考にした本等

遠州鉄道西鹿島線

 遠州鉄道西鹿島線は正しくは、遠州鉄道鉄道線といい、西鹿島線は通称である。車体が赤いことから「あかでん」の愛称で呼ばれている。
 路線距離(営業キロは17,8km)、駅の数は起点の新浜松、終点の西鹿島を含めて18駅、駅間(区間)距離は短い所で300m、長い所で1,7kmである。全区間の所要時間は32分、12分間隔で運行されるので、時刻表は覚えやすい。沿線の史跡といっても、最寄りの駅から10分以内で行ける所は少ない。見学にはタクシーか最寄りの駅からの徒歩をすすめたい。自家用車の場合、すべての見学地が駐車場を完備しているわけではないからだ。

国道150号線 〜沿線の史跡を訪ねて〜国道150号線沿線の史跡 写真

1 竜洋町(現磐田市)

2 浅羽町(現袋井市)

3 大須賀町(現掛川市)

4 大東町(現掛川市)

5 浜岡町(現御前崎市)

6 小笠町(現菊川市)

7 相良町(現牧之原市)

8 吉田町

 国道150号線に沿って、磐田郡竜洋町(現磐田市)から榛原郡吉田町まで、大まかにいえば中遠とか東遠と呼ばれる地域の文化を訪ねて見た。かつて磐田・小笠・榛原等の各郡に所属していたが、平成の大合併により磐田・袋井・掛川の各市に合併したり、隣接町と合併して菊川・牧ノ原・御前崎等の新設市となった。
最寄りのJR各駅からバスはでているが、バスのみでの見学地の周遊は無理ななので、見学は自家用車が便利である。

※参考にした本等

    東海道・浜松宿を歩く    東海道・浜松宿を歩く 写真

1 浜松宿 概要

 (1) 浜松宿について

2 宿内散策

 (1)大手門跡〜中番所跡
 (2)松尾神社〜本称寺
 (3)東漸寺〜西番所跡

※参考にした本等


 東海道浜松宿を中心に歩いて見た。浜松は中世には、「栗原駅」が置かれ、東海道の要衝でもあった。のちに元亀元年(1570)徳川家康が築城して以来、城下町として繁栄するようになった。
大手門跡(連尺交差点)から西番所跡(成子交差点)まで、直線距離にして1km余であるが、かつては高札場・本陣・旅籠が建ち並び、行き交う旅人で賑わったことであろう。しかし、昔の面影はどこにも見あたらない。
国道257号線を西進し、途中利町の五社神社・五社公園を見学後、257号線にもどり、再び西進し中番所跡交差点を右折し、元魚町の松尾神社、さらに北進し木村竜江墓碑跡、本称寺を見学後南下してかつての寺町通りを経て、東漸寺・西導寺・法林寺を見学、法林寺前の小路より西番所跡に至る。時間にして2時間弱。

東海道・浜松宿から舞坂宿東海道・浜松宿から舞坂宿 写真

1 菅原町〜若林町

2 増楽町〜篠原町

3 坪井町〜馬郡町

4 舞坂宿

浜松宿から舞坂宿までは、2里30町(11,1km)健脚な人なら充分歩ける距離であるが、見学地はバス路線沿線に多く、バスの便はかなりよいので、2〜3回に分けてゆくっり見学し、疲れたら最寄りのバス停より引き返せばよい。
※参考にした本等

    東海道・新居宿    東海道・新居宿

1 JR新居駅周辺

2 新居関所とその周辺

3 鷲栖院から立場跡

※参考にした本等

JR新居駅前からタクシーで堂塔の松・中屋敷・大元屋敷を経て紅葉寺で下車。ここから徒歩で風炉の井・教恩寺・棒鼻跡・鷲栖院・一里塚・寄馬跡・本陣跡・紀伊国屋・荒井関所と逆コースをとり、JR新居駅から帰宅。時間にして3時間余。時間があれば、飯田本陣横の寺道通りの新福寺から龍谷寺までを歩くのもよいだろう。

    東海道・白須賀宿    東海道・白須賀宿

1 白須賀宿概要

2 火鎮神社〜御宿白須賀

3 潮見坂上石碑群〜火防樹

 新居駅より火鎮神社までタクシーを利用し、火鎮神社から火防樹までを歩いた。途中蔵法寺で御朱印をいただき、「おんやど白須賀」で見学と休憩をとり、十王堂の閻魔像を拝み、白須賀公民館前より鷲津駅行きのバスに乗車、鷲津よりJR東海道線にて帰宅。時間にして3時間余。
※参考にした本等

    遠州七福神めぐり    遠州七福神めぐり

1 七福神の由来

2 七福神の概略

3 各寺院案内
(1)極楽寺から福王寺
(2)松秀寺から永江院

 例年1月には、旅行社による日帰りの「七福神めぐり」が行われている。参拝が中心であるため、史跡見学の時間は充分とれないが、それでも個人的に廻るのにくらべれば、時間的・経済的にみてもかなり効率的に見学することが出来る。3年ほど前に募集したE社の「遠州七福神めぐり」のコースに従ってまとめたものである。
※参考にした本等

        遠州三山        遠州三山

1 医王山油山寺

2 万松山可睡斎

3 法多山尊永寺

 全国には神社・寺院・城・橋・祭りからラーメンに至るまで、ありとあらゆるものを「三」で、くくる習慣があるようだ。遠州地方には、桜・厄除け観音で知られる「法多山」(通称ハッタサン)、ユリ・火防の「可睡斎」(通称カスイ)、紅葉・目に霊験の「油山寺」(通称アブラヤマ)を「遠州三山」と呼び広く親しまれ、花の時期や縁日には多くの参拝客で賑わいを見せる。かつてはバスがあったが、現在は自家用車かタクシー利用(袋井駅から1700円くらい)でしかいけない「油山寺」を除き、法多山(本数が少ない)と可睡斎(比較的バスの便はよい)はバスがでている。

    東 海 道 一 里 塚    東海道一里塚

1 一里塚について

2 各地の一里塚
(1)金谷〜大池
(2)久津部〜阿多古山
(3)宮之一色〜白須賀

 東海道は江戸日本橋から京三条大橋まで、120余里(約500km)あり、旅人は2週間かけて旅をしたようである。従って一里ごとに設けられた一里塚は、124箇所あった模様である。しかし、今日まで残っているのは極めて少ない。今回は金谷(菊川市)より白須賀(湖西市)まで、江戸日本橋から53里の金谷一里塚から、70里の白須賀一里塚の16箇所について、まとめてみた。

          姫街道          姫街道

1 姫街道について

2 連尺町〜三組町

3 鹿谷町〜三方原追分

 姫街道の東の起点は見付(磐田市)・安間(浜松市)・浜松(浜松市連尺町)の三ヶ所がるが、いづれも三方原追分で合流し、気賀宿をへて御油に至る。見付より西進する道は、安間より北上する道と途中合流し、市野宿をへて三方原追分に至る。
今回は浜松宿から北上し、三方原追分までを2回に分けて、歩いてみた。

    名木・巨木探訪    名木・巨木探訪

1 ざざんざの松  浜松市中区野口町

2 雲立のクス  浜松市中区八幡町

3 鎧掛松  浜松市中区元城町

4 北浜の大カヤの木  浜松市浜北区

5 熊野の長藤  磐田市豊田町

6 善導寺の大樟  磐田市磐田駅前

7 クロガネモチ  磐田市かぶと塚公園

8 太子渕の松  浜松市中区南浅田

9 次郎柿の原木  周智郡森町

10 トウトの松  浜名郡新居町

11 天宮神社のナギ  周智郡森町

12 根上がりの松  浜松市中区鴨江

 ここで取り上げた名木・巨木は、一応町・市・県以上の天然記念物に指定されているものを中心としたが、かつてのものは枯死して、現在は何代目かのものであっても、歴史上・伝説上地元の人達から広く親しまれているものについては、とりあげることにした。




    新居宿・寺道通り    新居宿・寺道通り

(1)新福寺

(2)隣海院

(3)本果寺

(4)神宮寺

(5)龍谷寺

(6)諏訪神社

 新居関所前の道を西進し、旅籠屋紀伊国屋の前を通り、丁字路の一画にある飯田武兵衛本陣横の小道が「寺道通り」である。
全長1kmにも及ばない小道であるが、5ヶ寺と1神社が建ち列び、一見時代劇にも出てきそうな寺院の白壁の石塀も眺められる。
龍谷寺手前の坂の上にある、「神事手筒煙火」で知られる諏訪神社にも参拝しよう。

    浜名湖・舘山寺温泉    浜名湖・舘山寺温泉

(1)舘山寺温泉街
(2)舘山寺と愛宕神社
(3)館山遊歩道にそって
(4)内浦湾沿いに
(5)大草山周辺
(6)サンビーチ沿い

 舘山寺温泉入口から温泉街を通り、温泉名の由来となった中嶺山舘山寺・愛宕神社、更に舘山寺裏山(館山遊歩道)を一周し、内浦湾に面して歩き、サンビーチ沿いに歌碑を巡るのもよい。
 また時間があれば遊覧船に乗り、ロープウエーで大草山から浜名湖の景色を眺め、1日ゆったり遊べる家族連れには最適な観光地である。


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